EditNetって?

 EditNetは,東京都を主なサービスエリアとする,地域型のISP(インターネット・サービス・プロバイダ)です.
 インターネットを情報の受信だけでなく発信に活用していただくため,「自前サーバ」に欠かせない固定IPアドレスを個人や小規模事業者の皆様でもご利用になれる価格で提供しています.
 常時接続が一般的になる以前では,webサーバでのCGIやSSIの開放をサービス開始当初から行っているほか,webサーバの容量にも特に制限を設けないなど,「使い道は原則自由」の方針を貫いています.

今どき,NWを自社運用する理由

 大手ISPは別として,最近では,かなり契約数の多いISPでさえも,基幹ネットワーク(NW)を自社で運用せず,ローミングにより提供する事業者が増えてきました.そのため,「インフラ設備を持たないISP」も,実に多く存在します.
 弊社では,サービス開始当初から,NW設備を自社で運用しています.
 設備設計や運用を自社で行うことで,ローミングに比べてお客さまのニーズに合ったサービスを提供できます.ダークファイバの調達,NTT局舎への自前でのコロケーションなどを行うことで,運用コストを削減するとともに,自社での技術の蓄積を図り,お客さまのために実現したいことをすぐに実行できます.これが,今どき自前のNWを維持する理由です.

安心してサービスをご利用いただくために 〜運用情報公開〜

 他のISPと同じように,弊社のサービスも「ベストエフォート」です.直訳では「最大限の努力」,裏を返せば結果を保証しないということです(基幹業務向けの「ギャランティ型」と対比される言葉です).
 速度を保証しないならばせめて利用者が十分な情報を得たうえでサービスを選べる必要があると考えますが,現状は驚くほど情報公開が進んでいません.
 EditNetでは1996年のサービス開始時からダイアルアップ回線の利用率,バックボーン利用率などの公開に取り組んできました.また,2014年からはお客さまと同条件の試験回線で速度測定を行い,その結果を公開しています.
 速いときもあれば遅いときもあるのは弊社のサービスも例外ではありませんが,弊社はそれを正直にグラフなどで公開することで,お客さまが十分な情報のもとでサービスを選んでいただけるよう取り組んでいます.
 これもまた,弊社がサービスの主要部分を自社で運用しているからできることです.

オープンなネットワークのために

 それでも,光ファイバやADSLなどの足回りまで,弊社が自前で準備することは現実的ではなく,NTT東日本の「フレッツ」に対応することで,ブロードバンドのサービスを実現しています.
 また,電気通信事業の競争の促進やエンドユーザの皆さんへの安価なサービスの提供のためには,NTT東西が保有する設備を,各事業者が公正妥当な条件で利用できることが欠かせません.
 弊社では,フレッツとの接続条件,ダークファイバの利用やNTT局舎の利用条件などについて総務省の審議会に意見を提出するなどの活動を行うほか,実際にNTT東日本との相互接続のために,NTT局舎に他社(TTNet,現KDDI)の専用線を引きこむなど,当時前例がなかったようなことでも積極的に行ってきました.