メールサーバのご利用
メールサーバのご利用について
- メールアカウントは,新規契約時やメールアカウントのオプションを追加したとき,オンライン・カスタマセンタで自動発行されます.
- メールアドレスは,ご希望のエイリアス(別名)を,オンライン・カスタマセンタで取得できます.(自動発行のものを使うこともできます.別名を設定後も,自動発行のメールアドレスでも引き続き受信します.)
- 1通あたりの大きさの制限はありませんが,あまり大きなメールは受信に支障が生じることがあります.
- メールスプールの大きさの制限はありませんが,読み終えたメールは速やかに削除する設定を行うようご協力ください.大量のメールが残っていると,読み出しに時間がかかったり,強制終了してしまったりすることがあります.(そのような場合に,運が悪いとメールスプールが消失する可能性があります.)
- メールスプールが一定以上大きい場合,バックアップ(サーバのデータを定期的にコピーして別の場所に保管すること)の対象から除外されることがあります.(その場合,保護はRAIDによるミラーリングだけになります.)
- パスワードの管理に十分ご注意ください.パスワードを盗まれてしまうと,メールを盗み見されてしまうおそれがあるほか,SMTP認証を使った迷惑メール送信の踏み台に使用される可能性があります.(迷惑メールの踏み台にされてしまったアカウントは一時停止するほかありませんのでご注意ください.)
一般的な設定
メールサーバをご利用の際は,以下の設定を行ってください.(EditNet WiMAXをご利用の方は,「ご利用形態別のご利用方法」をご覧ください.)
項目 | 設定値 | 備考 |
送信サーバ(SMTP) | mx.edit.ne.jp | |
受信サーバ(POP) | mx.edit.ne.jp | |
ユーザネーム | (メールサーバのユーザネーム) | エイリアスを設定されている場合も,初期発行のユーザネームを設定します. |
パスワード | (メールサーバのパスワード) | |
メールアドレス | (ユーザネームまたはエイリアス)@mx.edit.ne.jp | mx.edit.ne.jpの方は,mxを省略して @edit.ne.jpでも使えます. |
その他の設定 | ・読み終えたメールをサーバから削除するようにご協力ください. | |
セキュリティ重視の設定
弊社のメールサーバでは,次の機能がご利用になれます.
- SMTPS(SMTP over SSL)
- SMTP通信(メールの送信)の経路を暗号化します.
- SMTP認証
- SMTPでメールを送信する際,認証してメールサーバを利用するものです.
※弊社ではパスワードの暗号化をしていないため,SMTPSと併用するようにしてください.
- POP3S(POP3 over SSL)
- POP通信(メールの受信)の経路を暗号化します.
ご利用形態別のご利用方法
アクセスに弊社NW(EditNet WiMAXを除く)をご利用の方 | 送信 |
●通常の設定(25番ポート,SMTP認証なし)で利用できます.
●SMTPSでメールサーバとの通信を暗号化することができます.
※SMTPSは25,465,587の各ポートで使えますが,25番以外は認証が必要です.
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受信 |
●通常の設定(110番ポート)で利用できます.
●POP3S(995番ポート)でメールサーバとの通信を暗号化することができます.
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EditNet WiMAXをご利用の方 アクセスに他社NWをご利用の方 (他社ISP,大学・お勤め先のLANなど)
| 送信 |
●そのままでは,弊社メールサーバで送信できません.
●SMTP認証を使って送信することができます.弊社のSMTP認証は平文を流しますので,SMTPSと併用するようにしてください.
●25,465,587のどのポートでも,SMTP認証・SMTPSが使えます.
●Outbound Port 25 Blocking(OP25B)を採用しているNWからご利用の場合は,25番は使えません.465か587をお使いください.(このためSMTP認証が必須になります.)
●POP before SMTPは対応を終了しました.今後はSMTP認証をお使いください.(2013年12月)
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受信 |
●通常の設定(110番ポート)で利用できます.
●POP3S(995番ポート)でメールサーバとの通信を暗号化することができます.
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機能別の設定方法
※詳しくは,メーラの解説書等をご参照ください.
※ウイルスチェック,スパム対策等のソフトが入っている場合,以下の設定ではうまくいかないことがあります.
Becky Internet Mailの場合
まず,「メールボックスの設定」を開く
【SMTP認証/SMTPSを使う】
(1)「基本設定」で,「SMTPサーバ」の右にある「SMTPS」にチェックを入れる
(2)「ポート番号をSSL標準の465に変更しますか?」は「はい」と答える
(3)「詳細」のタブを開き,次の設定を行う
●「サーバのポート番号」の「SMTP」は「465」または「587」を選ぶ
●「SSL/TLS関連」の「送信用」は「デフォルト」を選択する
※「証明書を検証しない」のチェックは不要になりました.
●「SMTP認証」は「PLAIN」に印をつける
→CRAM-MD5には対応していません.PLAIN,LOGINではパスワードが平文で流れるので,SSL/TLSを併用してください.
(4)設定完了.ご自身あてにメールを送信し,ヘッダに以下のような表示(下線部分)が行われれば,SMTP認証・SSL/TLSの設定はOK.
Received: from (お客さまのIPアドレス) (authenticated bits=0)
by shizuka.edit.ne.jp (8.13.6/8.13.6)
with ESMTP id ******** (version=TLSv1/SSLv3 cipher=RC4-MD5
bits=128 verify=NO) for <(あて先)>;
Mon, 25 Dec 2006 03:43:58 +0900 (JST) (envelope-from (お客さまの
アドレス))
※お使いの環境によりcipherなどの部分が違う場合もあります.
【POP3Sを使う】
(1)「メールボックスの設定」の「基本設定」で,「POP3サーバ」の右にある「POP3S」をチェックする
(2)「ポート番号をSSL標準の995に変更しますか?」は「はい」と答える
(3)「詳細」のタブを開き,以下の設定を行う
●「サーバのポート番号」の「POP3」は「995」を選ぶ
●「SSL/TLS関連」の「送信用」は「デフォルト」を選択する
※「証明書を検証しない」のチェックは不要になりました.
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Microsoft Outlook Expressの場合
まず,「ツール」→「アカウント」を開き,ご自分のメールアカウントを選び「プロパティ」を開く
【SMTP認証/SMTPS/POP3Sを使う】
(1)「サーバ」で,「送信メールサーバ」の「このサーバは認証が必要」にチェック
(2)「設定」を押して,「受信メールサーバと同じ設定を使用する」を選択
(3)「詳細設定」の「サーバのポート番号」で,「送信メール」のポート番号を「465」に設定
(4)「このサーバはセキュリティで保護された接続(SSL)が必要」をチェック
(5)「受信メール」のポート番号を「995」に設定
(6)「このサーバはセキュリティで保護された接続(SSL)が必要」をチェック
(7)設定完了.ご自身あてにメールを送信し,ヘッダに以下のような表示(下線部分)が行われれば,SMTP認証・SSL/TLSの設定はOK.
Received: from (お客さまのIPアドレス) (authenticated bits=0)
by shizuka.edit.ne.jp (8.13.6/8.13.6)
with ESMTP id ******** (version=TLSv1/SSLv3 cipher=RC4-MD5
bits=128 verify=NO) for <(あて先)>;
Mon, 25 Dec 2006 03:43:58 +0900 (JST) (envelope-from (お客さまの
アドレス))
※お使いの環境によりcipherなどの部分が違う場合もあります.
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うまくいかない場合のチェックポイント
●POPFile(または,その他の迷惑メール対策ツールなどの一部)を使っていると,SMTP認証がうまくいかない.
→一部のソフトでは,メーラに設定する「POPのユーザネーム」に,「サーバ:ユーザネーム」などの擬似的な値を設定していることがあります.その場合,それをそのままSMTP認証に使ってもエラーになります.(私もそれで引っかかり,5分ほど悩みました.)
ご面倒でも「SMTP認証のユーザ名・パスワード」を「POPと同じ」にせず,改めて登録してください.
ポート別の解説
機能 | ポート | 使い方 |
送信 | 25 |
●通常のメール送信ができます.
●SMTP認証,SMTPS(STARTTLS)が使えます.
●弊社外のNWからご利用の場合は,SMTP認証かPOP before SMTPが必須です.
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465 |
●SMTP認証が必須です.
●SMTPS専用ポートです(STARTTLSではありません).
●弊社外のNWからご利用の場合にお勧めします.(Outlookでは587が使えないためこの設定になります.)
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587 |
●SMTP認証が必須です.
●SMTPS・平文とも使えます.(SMTPSはSTARTTLSです.)
●弊社外のNWからご利用の場合にお勧めします.(Outlookの方は465をお使いください.)
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受信 | 110 |
●通常のメール受信ができます.
●パスワードは平文で流れます.
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995 |
●POP3S専用ポートです.(通信路が暗号化されます.)
●弊社外のNWからご利用の場合にお勧めします.
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ご注意・補足
●POP3S,SMTPSは,あくまでも「お客さまとメールサーバの間」を暗号化する技術です.メールそのものを暗号化するものではありませんし,弊社サーバから他のサーバに行き来するメールが暗号化されるかは,各サーバの実装により異なります.それでも,SMTP認証やPOP3ではパスワードが流れる部分を含めて暗号化しますので,特に弊社NW以外からご利用の場合はお勧めします.
●弊社サーバでは,SMTP認証に「パスワードそのものの暗号化」はできません.従って通信路が暗号化されていなければパスワードがそのまま通ります.そのため,SMTPSを使わずにSMTP認証を使うことはお勧めできません.SMTP認証を使う場合は,SMTPSをセットで設定し,通信路を暗号化するようにしてください.
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