逆引きネームサーバの立ち上げ

 8個以上の固定IPアドレスをご利用の方の場合,逆引きの設定はお客さま自身でDNSを立ち上げていただき,弊社からそれに権限を委譲(フォワード)する方法となります.
 ここでは,お客さまのネームサーバの立ち上げ方法について説明します.(unixのbindについて説明しています.)

 ●ポイント
 通常の逆引きDNSの設定は,例えば 192.168.100.0/24 というIPアドレスの範囲であれば, 100.168.192.in-addr.arpa. という「ドメインのようなもの」のDNSを立ち上げ,例えば192.168.100.1であれば,1.100.168.192.in-addr.arpa. という「ホスト名のようなもの」を付けて,それに対するPTRレコードとして逆引きホスト名を記述します.
 しかし,割り当てられたIPアドレスが256個未満の場合,少し変わった形での設定になります.
 ●詳しく説明すると
 例えば,192.168.100.168〜175 という,8つのIPアドレスを割り当てられているお客様に権限を移譲する場合,ひとまず, 「サブドメインのような形」で,168.100.168.192.in-addr.arpa. というゾーンをつくり,それをお客様に移譲することにします.
 そして,192.168.100.169 というアドレスの逆引きは,本来は 169.100.168.192.in-addr.arpa. になるのですが,弊社はそれを 169.168.100.168.192.in-addr.arpa. という形に書き換えます.そうすると,それは168.100.168.192.in-addr.arpa.のサブドメインのようなものになりますので,先ほどお客様に移譲した先のネームサーバにその名前に対応するホスト名を記述しておいていただければ,お客様の希望される逆引きができるということです.

例の前提

 ここでは,お客様に割り当てられたIPアドレスが
 「192.168.0.168/29」(192.168.0.168-192.168.0.175)
 であるとして説明します.
 また,逆引きサーバは 192.168.0.170で,お客様のドメインは,editnet-mania.co.jp であると仮定します.

named.confの設定

 ネームサーバ全体の設定ファイル named.confは,以下のように設定します.
 ここでは,お客様に割り当てられた先頭のIPアドレスを逆に記述したゾーン名で,逆引きDNSを立ち上げることになります.

【named.conf】
#もちろんこれだけでは動きません.他の部分もきちんと設定してください.
zone "168.0.168.192.in-addr.arpa"{
      ↑逆引き関係は,アドレスを逆に書きます.
    先頭のIPアドレスを記述します.
        type master;
        file "reverse-zone";
       ↑このファイル名でゾーンファイルを作成します.
};

ゾーンファイルの設定

 ゾーンファイルは,以下のように設定します.
 ゾーンファイルの名前は,named.confのゾーンの設定の中のfile行で設定したファイル名です.

【ゾーンファイル】
168.0.168.192.in-addr.arpa.  IN  SOA ns.editnet-mania.co.jp. 
postmaster.editnet-mania.co.jp. (
                         20080208   ;   Serial ←シリアルナンバ.
             ファイル変更時には必ず値を増やします.
                            10800   ;   Refresh after 3 hours
                             3600   ;   Retry after 1 hours 
                           604800   ;   Expire after 1 week
                            86400 ) ;   Minimum TTL of 1 day
;
     IN      NS      ns.editnet-mania.co.jp.
;                      ↑
;            お客様側のプライマリDNSサーバ名を設定します.
;            ホスト名の最後に . を付加します.以下同じです.
;
     IN      PTR     editnet-mania.co.jp.
;                      ↑
;           ネットワークネームを設定します.(ドメイン名でも支障ありません) 
;
     IN      A       255.255.255.248
;                      ↑
;           サブネットマスクを設定します.(設定しなくても問題ありません)
;
169   IN      PTR    router.editnet-mania.co.jp.
;                      ↑
;           IPアドレス:192.168.0.169に対応したホスト名を設定します.
;
170   IN      PTR    ns.editnet-mania.co.jp.
;

(参考)弊社のネームサーバの設定

 上の例に対応する,弊社のネームサーバの設定は,次のようになっています.

【弊社のゾーンファイル(0.168.192.in-addr.arpa.に対応するもの)の一部】
168   IN   NS     ns.editnet-mania.co.jp.
; editnet-mania.co.jpに対する順引きDNSが立ち上がっているのが前提です.
169   IN   CNAME  169.168.0.168.192.in-addr.arpa.
; 192.168.0.169 は, 192.168.0.168.169 という気持ちの悪いIPアドレスにCNAME
; されています.ということは,1段上の192.168.0.168を知っているネームサーバに
; 聞こうとします.
; すると,192.168.0.168 を知っているネームサーバは ns.editnet-mania.co.jpと
; いうことがわかります.(すぐ上の168の行で NSが設定されている)
; そのため,さらにns.editnet-mania.co.jpに問い合わせを行い,そこの逆引き
; ゾーンファイルから結果が返されることになります.
170   IN   CNAME  170.168.0.168.192.in-addr.arpa.
171   IN   CNAME  171.168.0.168.192.in-addr.arpa.
172   IN   CNAME  172.168.0.168.192.in-addr.arpa.
173   IN   CNAME  173.168.0.168.192.in-addr.arpa.
174   IN   CNAME  174.168.0.168.192.in-addr.arpa.
175   IN   CNAME  175.168.0.168.192.in-addr.arpa.

ご注意

 上の例で,お客様のネームサーバ ns.editnet-mania.co.jp を,editnet-mania.co.jp のゾーンファイルにおいて CNAME で設定していると,セキュリティ上の観点から一部のネームサーバで正しく逆引きができないことがあります.
 ご面倒でも,別のところでNSレコードに記述したネームサーバの名前については,Aレコードで直接IPアドレスを記述するようにしてください.