エイプリルフールの自粛,というのもエイプリルフール

 インターネットが普及し始めて以降,今日ほど日本中が悲しみに包まれたエイプリルフールはありませんでした.
 改めて,東北地方太平洋沖地震により被災された皆様にお見舞い申し上げます.
  今日のエイプリルフールにあたって,例年通りにエイプリルフールのコンテンツを配信すべきかどうか,最後まで悩みました.
 避難所での生活を余儀なくされている方が何十万人という数に及び,心情的には,お祭りや慶事をしている場合ではないということは確かです.
 一方,社会は経済で成り立っていることも事実で,不況下に,心情的な冷え込みがさらなる景気の悪化を招けば,「国民全体で困っている人を支える」ということさえままなりません.
 結局のところ,被災された方へのお見舞いの気持ちを持ちながら,できるだけいつも通りの生活をする中で,おそらく長期にわたって必要になる支援につながることをしていくべきなのでしょう.

 エイプリルフールのネタの1つが経済や社会に与える影響は大きくないですが,1人でも笑ってくださる方がいて,財布のひもが1ニュートンでも緩む方向に向かうのであれば,弊社としては例年通り配信したいと考えました.(コンテンツはこのページの他にありますので探してみてください.)
 被災された方が大変な状況におかれていることは承知しておりますが,とりあえず東京は電力不足といいながら電車も普通に動き,プロバイダが真っ暗なオフィスでスタンド1本だけをつけてエイプリルフールのネタを書き連ねる程度には精神的にも余裕を残しているということは,皆さんに知っておいていただきたいと思います.役所は公営住宅などを使った長期的な広域避難の受け入れ,民間では義援金による支援など,いろいろな取り組みをまだまだできると思いますので,普段から東京の食や心や電力の支えになっていただいていた皆様には,しばらくの間東京を頼りにしていただきたいと思います.