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2008年04月01日
EditNet株式会社
(お問い合わせ先 gokuhi@EditNet.co.jp)
これは2008年のエイプリルフール記事です。内容は真実ではありません。

安心して利用できる極秘製造品ショッピングサイトの創設について

     弊社では,「安全・安心を誰にでも」をモットーに,新聞紙上を賑わせた極秘製造品を主に扱うショッピングサイト「うわさの★マーケット」(http://uwasano-market.go.jp/)を創設します.
     「うわさの★マーケット」では,これらの入手困難になってしまったときに,それをぜひ入手して試してみたいという皆様のご要望に応え,「安全・安心な極秘製造品」を,安価かつ便利に提供いたします.

わが国の「極秘製造品」の現状

 近年,北海道の加工食品メーカがより安価な肉から牛肉を製造する画期的な技術を開発したり,三重県の和菓子メーカが品質を完全に維持したまま生菓子を冷解凍して販売し,廃棄物の減量に成功するなど,食品の安価かつ安定的な供給のための技術は目覚ましい発展を遂げています.
 このような商品は,技術の社外流出を避けるため各社とも「極秘製造品」として取り扱っていますが,各社の不断の努力による技術革新,それも,秘匿性が高い技術であるがゆえに孤独な開発を強いられ,他者の支援を得ることもなく血と涙の結晶として完成した技術であることはいうまでもありません.
 しかし,テレビや新聞などでは「偽装」と報じられてしまい,果ては「食の安全が脅かされている」とまで報道されています.新聞やテレビの報道に「偽装」の言葉が並ばない日はないといっていい状況にあります.
 この結果,多くの国民にとって,このような商品を製造するメーカは「けしからん」会社であり,それが店頭に並ぶことも「けしからん」ことであるかのように定着してしまっています.
 現実にも,新聞の社会面で紹介された商品は,メディアに露出するや否や品薄になって入手に困難をきたします.ことごとく店頭から撤去され,回収が行われてしまうからです.このようになってしまうと,当該メーカの商品は,相当の期間既存市場での入手が困難になるばかりか,最悪の場合は企業の倒産によりもはや再調達が不可能になってしまう事例も散見されるところです.

極秘製造品の潜在需要

 テレビや新聞で話題になった商品を買ってみたい,食べてみたいという気持ちは,消費者の誰もが同様に持っています.
 ただし,その方向性を大きく2つに分けると,「東京ウォーカー」や「るるぶ」などで紹介される商品を購入したいという層と,「新聞の社会面」で紹介された商品を購入したいという層に分かれていることが,近年の調査により判明しています.

消費動向に関する当社webアンケートの結果

 北海道の食肉加工メーカによる「牛肉コロッケ」がマスコミにより「偽装」と非難された日から2週間程度のブログ等を検索すると,マスコミに同調して非難する声に混じって,「ぜひ,食べてみたい.」「へぇ,あれがそうだったのか,全くわからなかった!」といった,肯定的な声が多くヒットします.
 また,九州の料亭が珍魚の「アブラボウズ」を「クエ」として販売していたことが報じられるや否や,アブラボウズが三浦や小田原などでは一般に食べられていることが話題となり,折りしも「東京メトロ直通の青いロマンスカー」が運行を開始したこととの相乗効果で,東京から多数の観光客がアブラボウズを食べに小田原に押し寄せ,ロマンスカーは相次ぎ満席,アブラボウズは一時品薄となるなどの経済効果が生じたことも,記憶に新しいところです.

ロマンスカー
写真1 「アブラボウズ」目当ての乗客を満載して小田原に到着した「青いロマンスカー」

アブラボウズ
アブラボウズ
写真2・3 アブラボウズ(刺身盛り合わせの一番右の白い魚)

 さらには,中国産冷凍餃子の問題=これは健康被害が生じたにもかかわらず!=が発覚したときでさえ,「早速中国産餃子を探しにいったが,なかったorz」などの声が多くヒットしているのです!
 このような「ニセモノを求めるオルタナティブな消費動向」は,いまや「マイナー指向」や「ロングテール効果」で説明される域を越え,「マスコミに踊らされない,新たな消費動向」として確立してしまったと考えることができます.

極秘製造品の販路の不足

 ところが,このような旺盛な需要にもかかわらず,極秘製造品の販路は非常に限られています.
 前述の通り,新聞やテレビで紹介されるや否や,大手小売チェーンでは商品を店頭から撤去してしまうため,テレビを見てからスーパーに走っても遅いことがほとんどです.
 本来,どのような商品を購入するかについては,消費者が選ぶことです.新聞報道等で極秘製造の事実を知った消費者が,ぜひ極秘製造品を購入したいと考えても,その販路がないことは不合理です.

極秘製造品の販路が限られている理由

 なぜ,極秘製造品はこれほどまでに販路が限られてしまっているのでしょうか.
 その理由としては,まず,「何が安全で,何が危険なのかわからない」という問題があるのではないかと考えられます.
 科学技術が高度に発展した社会では,私たちは多数の人工物や化学物質により豊かな生活を送っています.しかし,これらの分野は高度に専門化され,物質の組成や本当の危険性などについて,一般の消費者が知ることは非常に難しくなっています.古くは人々の五感や言い伝えなどにより危険を回避する知恵を身につけていたところ,現在ではそもそも本来危険なものを一定の許容範囲で使用しているような状況なのですから,このような感覚が通用するとはいえません.
 その結果,真に危険な成分が残留しているような商品から,単にラベルの記載を誤ったような商品までもが,一括して「食の安全」の問題として考えられてしまっているのです.
 しかし,著しく危険な商品は困りますが,それ以外の商品については,消費者が事実を知った上であれば,流通することに何ら問題はないといえるのです.
 具体的には,「実は冷凍だった伊勢名物の生和菓子」「牛肉じゃないのにここまでおいしい牛肉コロッケ」などについては,それを求める消費者には,その入手ができるような道を探るべきである,ということです.

私たちが考える,安全・安心な極秘製造品

 もちろん,危険な商品は困ります.私たちとしても,本当に有機リン系殺虫剤が混入した冷凍餃子を販売しようということは,断じて考えていません.あくまでも,「新聞の社会面で話題になった商品が需給のミスマッチを起こす現象」への解決策を考えているのです.
 私たちは,安全な極秘製造品だけを,充実した試験設備,従来なかった安全基準などをもとに,皆様のもとにお届けしてまいります.

「本物の極秘製造品」だけをお手元に

 北海道の牛肉コロッケの極秘製造品については,新聞やテレビで連日紹介されるや否や,「これが噂の牛肉コロッケ!」として需給バランスが一気に崩れ,一部の在庫を持つ店舗においては,価格の吊り上げや売り惜しみが目立つようになりました.2007年の流行語大賞に「これは何の肉ですか?」という言葉が選ばれたことも,噂のコロッケの人気の高さを物語っているといえましょう.
 このとき,一部の悪徳な販売店においては,「ただの冷凍牛肉コロッケ」に北海道の有名な食肉加工会社の名前を付け,あたかも噂の冷凍コロッケであるかのごとく販売し,暴利を貪っていたことが明らかになりました.
 また,市中で入手できる国内産の餃子であるにも関わらず「話題の中国産の冷凍餃子」と偽装して高値で販売していた店舗もありました.
 これらの店の経営者はニセモノを販売した罪で警察に検挙され,現在いずれも裁判所で公判が行われています.

冷凍コロッケ
写真4 ただの冷凍コロッケが「噂のコロッケ」に偽装された事件
=偽装品は,若干衣が厚い=

冷凍餃子
写真5 国内産餃子が「話題の中国産餃子」と偽って販売された事件
=偽装品は,手前側が奥側として販売されていた=



 「うわさの★マーケット」が取り扱う商品は,すべてが「本物の極秘製造品」であることをお約束します.
 弊社では,ニセモノの混入を未然に防ぐさまざまな手法(工場での従業員への聞取り調査など)を取り入れ,確かな極秘製造品をお手元にお届けできるよう万全の体制で臨んでおります.

「特選極秘製造品」の選定

 弊社では「うわさの★マーケット」の一般公開前に,招待制による極秘テスト運用を行ってまいりました.
 その際,極秘製造品が非常に高値で売れることに目をつけた各社が,受け狙いでわざとラベルを書き間違えたり,原材料名に最初から「肉(種類不詳)」などとつまらない記述をするなどの,過度な商業主義による質の低下が見受けられました.
 弊社では,お客さまによる評価,弊社独自の基準などをもとに,「特級」〜「2級」の評価を行い,「特選極秘製造品」のブランドを確立してまいります.
 (2008年度の認定候補)
 特級:北海道の謎肉コロッケ(何の肉でも(肉でさえなくても),秘密の装置を通すと牛肉に早変わり!)
 一級:三重県の冷凍あんこ餅(誰も気づかなかった,高品質な冷凍品)
 二級:神奈川県のシュウマイ(ただのラベルの書き間違え)

多様なお客さまニーズに応えるために

 当然のことながら,お客さまのニーズは多様です.
 「うわさの★マーケット」では,「一応,原材料などは知っておかないと...」「いや,謎なまま食べたほうが...」の両方のお客さまに対応できるよう,ショッピングサイトで「現材料名などの表示を隠す」など,楽しみを損ねないための機能を多数実現しました.
 なお,あらかじめ「特定のアレルゲンを含む商品だけは案内しない」「私は胃腸が弱い」「私は心臓が弱い」などの登録が簡単にでき,どなたでも安心してご利用いただけるよう十分配慮しています.

今後の展開について

 当初はショッピングサイトの運営を開始いたしますが,2008年度下半期には秋葉原地区に1号店を,秋葉原地区に2号店を,秋葉原地区に3号店を開店し,リアル店舗でも「噂の商品」を皆様にお買い求めいただけるよう準備をすすめてまいります.

お問い合わせ

 出品希望,消費者の皆様からのお問い合わせは,以下までお願いいたします.
 gokuhi@EditNet.co.jp

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