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2006年04月01日
EditNet株式会社
(お問い合わせ先 Winny@EditNet.co.jp)
これは2006年のエイプリルフール記事です。内容は真実ではありません。

弊社ネットワークを経由する「Winny」の規制について

     弊社では,「Winny」を媒体とする個人情報や機密情報の漏えい事案が多発していることを受け,弊社ネットワークを経由する「Winny」を自動的に規制し,回収する設備を導入しました.
     回収されたWinnyはバイオマス発電の燃料に転用させていただき,CO2の削減に貢献します.
     新しい設備の操業は,2006年4月1日より実施します.

Winnyとは

 Winny(ウイニー)とは,インターネットを経由して流通するウインナーソーセージ,またはそのための技術のことです.
 (Winny自体は40年の歴史があるもので,新しいものではありません.インターネットによる流通が最近行われるようになっただけです.)
 最近Winnyを媒体として個人情報,警察の捜査情報,さらには自衛隊の機密情報が漏えいするなど,深刻な被害が報じられています.

winny
図1 winny(西友駒沢店で購入)

Winnyのしくみ

 インターネットを利用してWinnyを流通させるためには,Winnyをスーパーやコンビニの食料品売場で購入してくるだけです.特別な設備は必要なく,家庭用のパソコンで問題ありません.

winnyのしくみ
図2 Winnyのしくみ


Winnyで情報漏えいが生じる背景

 Winnyの特徴の1つに,「スキンレス」(皮なし)であることがあげられます.
 スキンなしのウインナーはウイルス感染の原因になりやすく,インターネットからダウンロードしたWinnyを食べた利用者が「Antinny」に感染する可能性があることが知られています.
 Antinnyに感染しても自覚症状はありませんが,脳内の記憶のセキュリティが破られ,例えば自分がインターネットに流通させるWinnyに重要な記憶を綴ってしまったり,電話で会話をしているときに不可聴周波数帯に秘密情報を重畳させてしまったりすることがすでにわかっています.

Winnyをめぐる政府の取り組み

 政府や地方自治体の重要な情報がWinnyを媒体として漏えいした事態を受け,政府は直ちに以下のような取り組みをはじめています.
 (1)政府機関のパソコンにおけるWinnyの流通禁止.
 (2)政府機関の冷蔵庫へのWinnyの保管の禁止.
 (3)各省庁の食堂におけるWinnyの提供見合わせ.
 (4)公務員の家庭におけるWinnyの摂食禁止.
 また,官房長官が記者会見において「情報漏えいを防ぐもっとも確実な対策は,Winnyを食べないことだ.」と呼びかけを行ったことは,「特定の商品を名指しで使わないよう求めることは極めて異例」とされ,波紋を広げています.特に,公務員の家庭では子どもに大好物のWinnyを食べさせることができなくなるなど,日常生活への影響も大きくなっています.

ネットワークにおけるWinnyの現状

 こうした政府の取り組みは,従来に比べよくなったとはいえるものの,やはり毎度的を得ないものです.
 情報漏えいの原因はWinnyそのものではなくAntinnyの存在であり,AntinnyはWinnyを炒めるか2分間以上ボイルすることで死滅することがわかっています.私たちは安心してWinnyを食べればよく,心配することはありません.
 このため,詳しい利用者はすでにWinnyをPentium4などで加熱してから食べるなどの対策を行っており,こうした利用者はAntinnyへの感染を防ぎながらWinnyを食べているところです.
 当初,ISPにとっては,大量のWinnyがネットワークを経由することによる帯域の逼迫が生じることの方が問題になっていました.
 本来電気信号が通れる程度の太さしかない伝送路にウインナーを通すわけですから,伝送路はたちまちパンクします(*1).従来からインターネットに流れるSPAMが伝送路を詰まらせることが問題になっていましたが,米国産のSPAMに比べWinnyは国内のスーパーやコンビニで容易に入手できることと,何本もつながっている形状のため(*2)Winnyのほうが圧倒的に量が多く,他のインターネット利用者にまでパフォーマンス低下が及んでいました.

(*1)電力線インターネット,水道管インターネットなどは,こうした需要がより太い伝送路を求めている流れによるものです.新聞などでは「東京メトロ,トンネルをインターネットに開放」などと報じられていますが,ホームで待っていても通っていくのはSPAMやウインナーばかりという状況になってしまう可能性があり,実現には相当な曲折が予想されています.)
(*2)Winnyはスキンレスなのでつながっていないはずだ,というご指摘もあると思います.そのとおりです.

Winnyに対する弊社のこれまでの取り組み

 弊社は,ネットワークを経由するWinnyが帯域を圧迫し,他のお客様にまで迷惑が及ぶことを避けるため,すでに2005年4月1日より以下のような取り組みを実施してまいりました.
 この対策は,Winnyにすでに綴られた記憶についてフィルタリングを行ったりするものではありませんが,新たにAntinnyへの感染が生じないための対策をかねて実施してきたものです.
 ●ネットワーク上を流れるWinnyを検出し,サイズを圧縮する.
 ●Winnyにスキン(皮)をかぶせ,Antinny等への感染を避けるようにする.
 この対策の実施により,弊社のネットワークの帯域利用率は2005年4月と2006年4月の比較で約10分の1に減少し(*1),ネットワークのスループットが著しく改善しています.
 お客様がウインナーを召し上がること自体には問題がなく,Antinnyへの感染リスクが低減したとして大変好評をいただいております.

Winnyの帯域制御
図3 Winnyの帯域制御・セキュリティ向上技術

 なお,この対策を実施したWinnyは,「ポークビッツ」としてすでに親しまれているところです.
 しかし,この対策については,お客様からいろいろなご意見が寄せられました.
 ●通信の中身を見られているようでいやだ.
 ●私のウインナーに勝手に皮をつけるのはいただけない.
(*1)本当の理由は,2005年12月実施したバックボーン増強工事です.この工事ではネットワーク帯域が10倍になりました.

弊社ネットワークを経由するWinnyの規制について

 本来,Antinny等のウイルスからの防御はお客様の責任において行っていただくほかありません.また,お客様がどのような物を伝送路に流されるかについて,通信事業者が関与すべき問題ではありません.
 しかしながら,弊社が今まで実施してきた対策では,お客様が意図せずにAntinnyに感染してしまった場合に重要な情報が漏えいすることを防ぐことができないこと,Winnyを媒体とした情報漏えいが社会問題となってしまっていることを受け,やむを得ない苦渋の決断として,当面の間弊社ネットワークを経由するWinnyを規制し,回収させていただくものとしたものです.

実施期日

2006年4月1日から実施します.

規制内容

 実施日以降,弊社ネットワークを経由するWinnyはすべて規制され,回収されます.

winny規制スキーム
図4 Winny規制・回収のスキーム

通信の秘密への配慮

 通信の秘密に配慮し,あくまでも伝送路に流れるWinnyのみを振り分けて回収します.Winnyに綴られた記憶等の中身を読み取ることは決してありません.
 また,回収されたWinnyは直ちに破砕され,内容が復元されることはありません.

弊社の技術の特徴

 弊社では従来よりネットワークに流れるSPAMを回収する技術を導入しておりますが,WinnyはSPAMと異なり「他のトラヒックに見えるよう偽装する」性質を持っています.Winnyを回収するためには,SPAMに偽装したWinnyはもちろん,HTTPやFTPなどに偽装したWinnyもすべて回収する技術を確立しなければなりません.
 この機能の実装のため,弊社大手町通信センタに,日本での導入が初めてとなる「Winny犬」を1頭導入します.Winny犬は嗅覚のみによってWinnyを判断し,内容を判断することはできません.このため通信の秘密が侵害されることもありません.
 Winny犬は,すでに「SPAMに偽装したWinny」などをほぼ100%回収できるところまで達しています.
 しかし,現時点では「ポークビッツ」や「シャウエッセン」を0.02%程度間違って回収してしまうことがあり,弊社では誤認がないようさらに訓練を続けてまいります.それまでの間は歯形がついて相手先に到達することがありますが,なにとぞご了承ください.

図5 Winny犬
図5 Winny犬(アピタ長津田店で1000円で購入)
※写真は弊社事業所内で就寝中のところ撮影


回収したWinnyの利用目的

 ネットワークから回収したWinnyはバイオマス発電に転用し,弊社のデータセンタの電力をグリーン化するために利用させていただきます.

Winny発電について

 弊社ではすでにネットワークに流れるSPAMを回収し,バイオマス発電を行うことで,風力発電(グリーン電力証書システム)への参加とあわせてデータセンタの電力をすべてグリーン化しています.
 SPAM発電技術に関する詳細は,こちらをご覧ください.
 今後SPAMに加えてWinnyを新たなエネルギ源とすることで,弊社で使用する電力のほとんどをSPAMとWinnyでまかなうことができるようになります.

Winny発電における技術開発

 従来のSPAM発電においては,SPAMを発酵させて得たメタンガスを燃焼させて発電機を駆動させていました.
 Winny発電はこの技術を基本的に継承していますが,SPAM発電とは多少の技術的な相違点があり,以下のような改善を行っています.
 ●SPAMよりも機密性が重要であるため,発酵槽に投入する前に完全に破砕する装置の追加
 ●SPAMと比較して低脂質・低カロリーであるため,効率よく発酵させるための発酵槽の改善

今後の展開について

 米国から日本に送られてくるSPAMを自動車燃料として改質して米国に寄贈することで,世界に平和をもたらす技術を開発したことはご承知のとおりです.(昨年の報道発表をご参照ください.)
 現時点で,Winnyを自動車燃料に改質する技術は確立されていません.
 今後,インターネットに流れるWinnyを自動車燃料として転用する技術を開発し,わが国の純国産エネルギの確立のため努力してまいります(*1)

(*1)食糧自給率については,目をつぶってください.

お問い合わせ

 Winnyの回収,その他について詳細を知りたい方,報道のお問い合わせは以下にて受け付けています.
 Winny@EditNet.co.jp

 解説はこちら